リリース:2006年4月4日 価格:2,000円
Vientoの6作目になるアルバムはジャケットが印象的な“水物語”
松嶋菜々子がお茶のCM撮影をしたということで有名になった小国町の鍋ヶ滝がアルバムジャケットの表紙を飾る。
このアルバムがリリースされる頃、Vientoは韓国のファンと交流が広がり、韓国でのコンサート開催や、日本でのリサイタルに韓国からのファンがツアーで訪れるなど、音楽を通しての相互交流が盛んだった。
熊本からさらに視野を広げて大海原に乗り出した『青い海のクジラ』や『岩の島』の大きく広がるスケール感は、後にアルバム「風の旅」に収録されるJNN九州沖縄7局ネット「新・九州遺産」のテーマ曲や『海の道を渡れ』『波濤を越えて』の壮大さにつながっていく。
このアルバムの主題は『組曲水物語』。田植え前、水田に水が張られて一面、水鏡にあふれる阿蘇谷の情景が浮かんでくるようだ。
『キョウバイキル』は熊本弁で“今日を生きる”。タップを踏みたくなるリズムと、間奏で響くチャランゴの音色が聴きどころ。
『六月の夢』は絶版となっているアルバム第二作「風の音楽」からのリメイク。
『大正の汽笛を鳴らして』では、大正のイメージを曲に盛り込むために初めてクラリネットの演奏が収録された。同じ管楽器とはいえ発音方法が異なる楽器を自在に操るテクニックに驚く。曲の途中にはSLあそBOY(現SL人吉)こと、8620型蒸気機関車58654号の汽笛の音色が収録されている。
1 | 青い海のクジラ | |
2 | ~組曲水物語~ 慈雨 | |
3 | ~組曲水物語~ 朝寝開き | |
4 | ~組曲水物語~ 水鏡 | |
5 | ~組曲水物語~ 水の大地 | |
6 | 岩の島 | |
7 | キョウバイキル | |
8 | 銀華【阿蘇大陸より】 | |
9 | 名もなき草花たちの行進【阿蘇大陸より】 | |
10 | うかれカッパ | |
11 | 六月の夢 ~環~ | |
12 | 大正の汽笛鳴らして 【阿蘇大陸より】 | > |
13 | 夏の思い出 |